虫歯菌が心配!それならどれくらいいるか調べてみませんか?
虫歯になるのは、口の中で虫歯菌が増えることが一番大きな原因となっていますが、見ただけでは虫歯菌が多いか少ないかなんて解るはずありません。
そんな時は、歯科へ行って虫歯菌の検査を受けることで、その数を把握することができるので受けてみましょう。
虫歯菌の数を知るためにどんな検査をしてくれるのか、検査を受ける時の注意点もあらかじめ知っておきましょう。
また、検査費用は高額にはならないのか、子供の場合は何歳ごろから受けられるのかなど、虫歯菌の検査内容について詳しくまとめているので要チェックです。
Contents
ずばり!これが虫歯菌の検査法
歯医者で行う虫歯菌の検査は別名「サリバテスト」と呼ばれている唾液検査のことを指し、費用は平均で3000~3500円。
やり方はとても簡単で、
1.5分間硬いガムを噛んで唾液の量を調べる
まずは、ガムを噛んで出てくる唾液の量を計り、口の中を清潔に保つ力がどれくらいあるのかを判断します。
このとき唾液が多いほど菌にも強いと言える結果が出ます。
2.唾液のサンプルを試験紙に取り、中和能力を調べる
次にその唾液を特殊な試験紙に取り、リトマス紙のように色の変化を調べ、これによって、食事後に酸性に傾いた口の中を、中和する力がどれくらいあるのかを判断できます。
唾液のはたらきによって、食後の歯が溶けやすい状態を素早く解決できるのかが解ります。
3.歯垢を採取して虫歯菌の数を調べる
最後に、虫歯の原因菌であるミュータンス菌とラクトバチス菌(虫歯を悪化させる菌)の数を調べ、虫歯になるリスクがどれくらいあるのかを知ることができます。
検査の注意点
虫歯菌の検査では菌の数や唾液の性能を知ることが目的であるため、唾液がきちんと取れなかったり、口の中の状態が不適切だと結果が正しく出ません。
- 検査前1時間までに飲食や喫煙、歯磨きをした
- 検査の直前に激しい運動をした
- 検査前12時間以内に殺菌作用のあるデンタルリンスを使用した
- 3週間以内に風邪薬や抗生物質を飲んだ
- 口の中のケガなどによって唾液に血が混じっている
こうした状況になると、唾液の分泌量や菌の数に影響を与えてしまうので要注意です。
また、サリバテストは対象年齢に限りはありませんが、硬いガムを噛まなければならないので、歯の生え始めた1歳未満のお子さんや、まだ硬いものに不慣れな場合には検査を受けることが困難です。
そんな時には親御さんが虫歯菌の検査を受けて菌の数を知り、自分にどれくらいのリスクがあるのかを知ることで、子供への影響を考えることにも繋がります。
リスクの大きさが解ることで、その後の虫歯予防にも一層力を入れることができますし、虫歯になりやすさを具体的に知ることができるので親御さんも定期的に受けてみましょう。
予約時に、検査を行っているかどうかをまずは歯科に問い合わせてみてくださいね。
まとめ
虫歯菌の検査では、菌の数はもちろんのこと唾液の質を知ることができ、自分が虫歯になるリスクの大きさを目に見える形で理解することができます。
対象年齢は決まっていませんが、ガムを使った検査であるため、小さすぎるお子さんでは検査を受けられません。
しかし、子供が受けられなくても親が検査を受けることによって、虫歯になりやすさを知って対処し、子供に菌を移さないことや自分自身の虫歯対策への意識が大きくなるので、やっておいて損はないのです。
また受けておしまいではなく、せっかく検査をうけたら今後は虫歯菌を減らすことと、増やさないようにしていきましょう。